東京都医師会について
東京都の医師を対象としている医師の職能団体
日本医師会だけでなく、各都道府県にもそれぞれその地域の医師を対象とした医師会が置かれています。東京の場合には東京都医師会です。東京の医師が日本医師会に加入する際には東京都医師会にも同時に加入することになります。
東京は医師の人数が多いです。東京医師会の規模も大きく、さまざまな活動をしています。その中には産業医研修会もあり、産業医として活躍中の医師やこれから産業医を目指す人にとっては、東京医師会が助けになる場面も多いでしょう。
健康スポーツ医研修会なども開催しており、生活習慣病の予防にも力を入れています。他にも水銀温度計の回収から健康食品に関する安全性情報の収集や周知など、活動内容は多岐にわたります。そのため、医師以外の人でも、東京都医師会と関わる機会はあるでしょう。
講座や研修会を実施する際には、日本医師会や東京都内の郡市区医師会と連携して実施することも多いです。東京都医師会の講堂で日本医師会主催の生涯教育講座などを実施することもよくあります。
東京都医師会が行っている産業医に関する業務
東京都医師会では産業医に関わる業務も多く実施しています。たとえば、フリーツールの配布など「産業医の手引」の発行などが挙げられます。
フリーツールは主に健康講座などに使用するものが多いです。全ての産業医が利用できるわけではなく、東京医師会に加入している産業医のみがダウンロードできるようになっています。東京医師会のフリーツールを利用して、事業所で健康講座を開催すれば、従業員の健康意識を高められるでしょう。
「産業医の手引」というのは産業医活動を行う際に役立つ情報を掲載している書籍です。定期的に発行されており、ダイジェスト版も用意されています。労働安全衛生法を中心に制度の改正なども掲載されているため、産業医に関わる最新の情報を確認することができます。
ただし、東京都医師会では産業医を探している事業者に対して、産業医を紹介するという内容の事業は行っていません。産業医の紹介を受けたい場合には、地区医師会で相談できるようになっています。