日本医師会について

医師の職能団体

日本医師会は医師であれば誰でも加入できる職能団体です。知名度も高く、日本医師会の名称を耳にしたことがある人は多いでしょう。もともとは戦前に設立されましたが、1947年に現在の日本医師会が社団法人として設立されました。2013年からは公益社団法人になっています。

一般の人から見ると、医師のうち全員が日本医師会に加入しているものと思われがちですが、実はそうではありません。日本医師会への加入は任意となっており、実際に加入している医師は全体の6割程度にとどまっています。

医師が日本医師会に加入すると、会費を負担しなければなりません。その一方で、予防接種や健康診断を受託できるようになるなどのメリットがあります。賠償責任保険制度があるため、万が一医療事故が起きてしまったときの備えにもなるでしょう。また、医師年金制度が利用できます。そのような事情から勤務医よりは開業医の方が日本医師会に加入するメリットは大きく、加入率も高めです。

産業医に対する支援も行っている

日本医師会では、医師が働きやすい環境を整えることで、医療サービスが適切に提供される環境を整えています。さらに医学の発展や健康推進、感染症予防につながるような内容の活動をしています。例えば、新型コロナウイルスのワクチン接種なども、日本医師会の活動の1つです。

産業医に関わる活動も行っており、産業医を目指す人や産業医として活躍している医師にとっては、日本医師会はについてしっておくことが重要です。例えば、産業医のスキルアップのために研修会を実施しています。また、産業医に対しての情報提供も行っており、産業医が契約中の事業場で仕事をする際に、情報が役立つことも多いです。

また、産業医からの相談にも対応しています。産業医になったばかりの医師にとっては、日本医師会に相談できることで、安心して産業医としての仕事に取り組めるでしょう。さらに、地方の医師会においては、産業医を探している事業者に対して産業医の紹介をしているところもあります。

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